練馬区立美術館へ「生誕100年 朝倉摂展」を見に行った。とてつもないパワーの美術家である。日本画から始まって舞台美術や挿絵や絵本を手がけ、どの分野でも超一流の業績を残した。膨大な作品群を見ていて、ただただ圧倒される。舞台美術だけで展覧会を開いても(それが美術館でどこまで可能かは別問題として)いいくらいの質・量の仕事をこの人はこなした。この種の展覧会に行くという体験は、単なる「美術鑑賞」ではない。何を受け止め、何を感じ、何を考えたか、追々時間をかけて言語化して整理していこうと思っている。
展覧会最終日だったが、それほど混んでいなかったので、ゆっくり見て回ることができた。会場には幅広い年齢層の人たちが訪れていたが、その中に、いかにも美術をやってますという感じの高齢女性がいた。三つ編みのヘアスタイルからベージュ色のスニーカーまで、こざっぱりした装いが素敵で、僕はそれを記憶して描いた。